かえるの王様

微博(中国版ツイッター)や中国ネットニュースなどから個人的に興味をもったネタを取り上げています。

学校

教育:中国の小中学校の夏休み


 子供たちにとってはもうすぐ楽しい夏休みですね。
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 日本の小中学校の夏休みは地域毎に異なる場合がありますが、修業式・始業式が土日でなければ、ほとんどは7月21日〜8月31日と決まっているのではないでしょうか。
 中国は国土が広い関係もありますが、地域毎というか省レベルもしくは市レベルで夏休み期間が異なります。さらに中国のお役所関係は「年間行事」の概念がないため、毎年6月下旬から7月頭に各地域の教育局から発表されるまで開始日・終了日が分かりません!(日本人としては理解し難い制度です)

 そんな中国の夏休みシステムですが、今年2015年の各地域の期間をざっとあげると、次のような感じです。
上海 7月 1日〜8月31日
済南 7月 4日〜8月30日
西安 7月 5日〜8月30日
貴州 7月 6日〜8月31日
楊州 7月10日〜8月31日
柳州 7月11日〜8月30日
北京 7月12日〜9月 6日
深圳 7月12日〜8月31日
天津 7月13日〜8月31日
鞍山 7月20日〜8月31日
大連 7月22日〜8月31日
 全てを網羅するは不可能ですので、目についた代表的な都市だけ拾ってみましたが、これだけの違いがあります。最長は上海市の2ヶ月のようですね。
 一応、このように期間は定められているのですが、中国の学校は小1から期末試験があり、その後は授業がありませんから、実質試験終了後から夏休みがスタートします。ただ、期末試験の日程は学校によって異なるので、同一地域でも期間が異なることも・・・それでも上記開始日よりは早く夏休みがはじまるところがほとんどではないでしょうか。

 今年の特徴としては、9月3日を「中国人民の抗日戦争及び世界反ファシスト戦争勝利70周年記念日」として祝日にしたため、9月6日まで夏休みがあるのでは?というウワサが保護者の間で広がりましたが、結局、それが「現実」となったのは北京だけ。他の地域は8月31日(月)または9月1日が始業式でした。

■2015年全国各地中小学幼儿园暑假放假时间安排(実は全国網羅してません・・・)

江西:農村で起きた女子中学生暴行事件

 江西省永新県で中学1年生の女の子が数名の女子に囲まれ殴る蹴るの暴行を受けるという事件があり、その様子を撮影したビデオがネットで拡散した。各ニュースメディアが取り上げると同時に地元警察も動き、加害者は12歳から16歳までの子供で、小学生2名・中学生4名・不登校2名の計9名であることが判明した。主犯格の1名は拘束され、5名の家族は被害者に対して謝罪を行ったが、残る3名のうち、2名はまだ逃走中である。
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 上記では都合「不登校」という表現を使いましたが、日本の不登校とは意味が違います。中国語では「輟学」といいまして、自主退学というか学業放棄に近い感じの意味です。特に農村部では、学業不振で学校へ行かなくなったり、貧困から子供を働かせるために学校へ通わせないことが珍しくありません。(因みに中国の義務教育は日本と同じ中学生まで)

 今回の暴力事件も主犯格は「輟学」した子のようです。農村部では、親が中学卒業どころか小学校卒業が最終学歴、中には小学校にも通っていないという人たちがゴマンといます。親が子供の勉強をみるということができないので、子供の学力も上がらず結果「輟学」してしまうことが珍しくないのでしょう。それでも家業の手伝いでもしている分にはまだいいのですが、農村も昔と比べたら生活が良くなった(子供が手伝わなくとも生活できるようになった)ため、「輟学」した子たちの不良化が進行しているのかもしれません。実際、このような子供の暴力事件は頻繁に発生しており、社会問題化しています。

■江西永新女生遭围殴追踪:1人刑拘2人在逃
 http://news.163.com/15/0624/16/ASSUT4M800014AEE.html