今年6月、突如として現れた「小牛電動」

これまでにない完成度の高い電動バイク「N1」を発表し、大いに注目を浴びました。
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小牛創設者でありCEOの李一男氏は、Huawei副総裁、百度CTO、中国移動情報サイト12580のCEOなどの経歴を持ち、2011年に投資ファンドを設立、VCとして活動していた人物。小牛N1はその潤沢な資金により、約2年前から研究開発をはじめたと言われ、その完成度はこれまで中国にあった電動バイクとは一線を画すものとなっています。
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まず多くの人が驚いたのが、最大走行距離が100kmに達するということでしょう。もっともこれは時速20kmの定地走行という条件なので、一般的な走行パターンであれば半分以下になるのでしょうが、それでも30km〜50kmは走れるとなると、実用上は十分だと思います。その驚きの性能は次のようなこだわりによって成し遂げられたということです。
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【バッテリー】
パナソニック製リチウムイオン電池を採用。取り外し可能で重量は約10kgと持ち運び可能なため、集合住宅でも持ち帰って充電が可能。充電時間は6時間。BMS(バッテリマネージメントシステム)により通常使用なら寿命5年以上とうたっています。
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【動力】
ドイツ・BOSCH社と共同開発した高性能モーターを搭載。さらに独自開発したFOCモーター制御により、高効率でモーターをコントロール。これらにより通常の電動バイクよりも10%以上のエネルギー効率アップをはかっています。
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【ブレーキ】
前後に油圧式ディスクブレーキを採用。EBS(電子制御ブレーキシステム)により、ブレーキ時はモーターによる回生ブレーキと連動し、一般的なブレーキシステムより制動距離を20%以上短縮。回生ブレーキによるエネルギー回収率は平均約6%に達します。
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【スマートシステム】
車輌はAndorid/iOS向けのアプリと連動。電池状態や自己診断システムからの情報を表示したり、イタズラの通知や万が一の盗難された場合、位置情報をアプリに送信することが可能。
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【その他】
ヘッドライト・ウィンカー・ブレーキランプなどランプ類はすべてLEDライトを使用。メーターはバックライト付きの液晶パネルによるデジタル表示。18.9Lの大型シートボックス。スマホ用USB充電端子。
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【サービス体制】
小牛N1はo2o(Online to Offline)モデルで販売され、購入はネットで行うものの、修理等は各地のサービスパートナーがサポートし、購入後のサービスも万全であることを強調しています。例えばこれは蘇州の正規サービス拠点。決して多いとは言えないものの、これだけあれば十分とも言えます。
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小牛N1は、最大走行距離100kmのハイパワー版が4999元(約10万円)、同80kmの普及版が3999元(約8万円)と、日本の感覚では非常に低価格で販売されていますが、現在、中国では簡易な電動バイクが1000元(約2万円)以下で購入でき、他社のスクータータイプでも3000元以下で販売されていることを考えると、若干高価の部類に入ります。それでも6月に最初の予約販売が行われてから、未だ生産が追いつかず、入手が難しい状態が続いています。

中国は現時点でバイクが1億台、電動自転車は2億台の普及となっており、電動バイク/自転車はさらに1億台以上の需要があると言われています。その旺盛な需要から、爱玛や雅迪、新日と言った既存の電動バイクメーカーも新製品を投入し、品質もかなり良くなってきています。しばらくこの業界からも目が離せません。



■小牛电动

■市场需求有望达1亿辆 低速电动车产业发展当提速