「1」並びの11月11日は「光棍節」と呼ばれる「お相手のいない人たちの日」

「光棍節」は中国の伝統行事ではなく、近年登場した新しい「イベント」です。諸説はいろいろあるものの、90年代に南京大学の学生が宿舎で雑談をしていたとき、1=1人=独り身のイベントを行おう!と、パーティを企画したのがはじまり・・・というのが有力です。

このイベントに便乗したのが中国最大のネットショッピングモール「淘宝」(taobao)です。「自分で自分にプレゼントしましょう」と、2009年のこの日にセールを行いました。これが話題となり、また、ネットショッピングの普及も相まって年を追う毎に規模が大きくなっていきます。特に「淘宝」からB2C(法人ショップ)部門が独立、「天猫」(T-mall)としてスタートした2012年以降は取引額も増加し、世界中から注目されるようになりました。
 
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■天猫双11セール取引額推移
 2012年 191億元
 2013年 350億元
 2014年 571億元

そして今年2015年。午前0時に開始したセールは、その直後がピークとなり、僅か18秒で1億元、72秒後に10億元、12分後には100億元、さらに33分後には200億元を記録、2012年の総取引額をたった33分で抜き去りました。その後、午前中には昨年の記録571億元を超え、結果は注文件数4.67億件、総取引額「912億元」(日本円でおよそ1.7兆円)を記録しました。
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中国のネットショッピング利用の凄さはこれだけはありません。912億元というのはあくまでも「天猫」上の集計金額であり、中国全体の取引額ではありません。

天猫のセールに便乗して、ライバルのネットモールや天猫に参加していないネットショップも同日にセールを行いました。天猫の最大のライバルである「京東」(JD.com)は「干掉小猫咪」(猫ちゃんをやっつけろ!)と大々的にセールを行い、昨年と比べて注文件数は2.3倍、取引額は2.4倍にも上がったそうです。(京東はデータ非公開のため取引総額は不明)
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また、変わったとこころでは自動車販売サイト「汽車之家」(autohome)が、自動車5.4万台、計88億元の成約があったと発表しています。
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これらを総合すると11月11日の全ネットショップ取引総額は、少なくとも1500億元以上、数兆円規模だったのではないかと思っています。恐ろしいほどの購買力です。

もはや「光棍節」とは関係ない「大セールの日」となった11.11。ここまで規模が大きくなると、来年はどうなることやら。。。